統計の英単語(67語)

統計検定2級や大学の統計の授業で出てくる用語を、英語で67語まとめました。教科書・論文・統計ソフトの出力は英語で書かれていることが多く、英語の意味を知ると、日本語の用語がなぜそう呼ばれるのかも見えてきます。すべての語に発音記号と音声がついています。

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データを要約する(18語) 統計検定の分野:1変数・2変数のデータ

statistics統計学・統計 /stəˈtɪstɪks/
語源はドイツ語の Statistik(国家に関する学問)。国の人口や財政を数える学問から始まりました。
statistic統計量 /stəˈtɪstɪk/
単数形は「データから計算した1つの値」。平均も分散も statistic です。
mean平均(算術平均) /miːn/
「意味する」の mean とは別の語で、「真ん中の」という古いフランス語から来ています。
median中央値 /ˈmiːdiən/
medium(中くらい)と同じ語源。並べたときに真ん中にくる値です。
mode最頻値 /moʊd/
もっとも多く現れる値。「流行(モード)」と同じ語です。
variance分散 /ˈveriəns/
vary(変わる・ばらつく)の名詞。ばらつきの大きさを、平均からの差の2乗で測ります。
standard deviation標準偏差 /ˈstændərd ˌdiːviˈeɪʃən/
deviate は「道(via)から外れる」。平均という道から、各データがどれだけ外れているかの目安です。
range範囲(最大値−最小値) /reɪndʒ/
外れ値1つで大きく変わる、いちばん素朴なばらつきの指標です。
quartile四分位数 /ˈkwɔːrtaɪl/
quart は「4分の1」。データを4等分する3つの値です。
percentileパーセンタイル /pərˈsentaɪl/
下から何%の位置にあるかを表す値。中央値は50パーセンタイルです。
outlier外れ値 /ˈaʊtlaɪər/
out(外に)+ lie(ある)。ほかから離れたところにある値です。
skewed(分布が)歪んだ /skjuːd/
右に長く裾を引く分布は right-skewed。所得や売上の分布によく見られます。
frequency度数・頻度 /ˈfriːkwənsi/
relative frequency は相対度数、cumulative frequency は累積度数です。
histogramヒストグラム /ˈhɪstəɡræm/
度数を柱の面積で表す図。棒グラフ(bar chart)とは別物として区別されます。
scatter plot散布図 /ˈskætər plɑːt/
scatter は「まき散らす」。2つの変数の組を点としてまいた図です。
covariance共分散 /koʊˈveriəns/
co(ともに)+ variance。2つの変数が一緒に動く程度を表します。
correlation coefficient相関係数 /ˌkɔːrəˈleɪʃən ˌkoʊɪˈfɪʃənt/
co(ともに)+ relation。−1から1の値をとり、直線的な関係の強さを表します。
causation因果関係 /kɔːˈzeɪʃən/
Correlation does not imply causation.(相関は因果を意味しない)は、統計の授業で必ず出てくる一文です。

データを集める(7語) 統計検定の分野:推測のためのデータ収集法

population母集団 /ˌpɑːpjəˈleɪʃən/
日常語では「人口」。統計では、知りたい対象の全体を指します。人とは限りません。
sample標本 /ˈsæmpəl/
母集団から取り出した一部。sample size は標本の大きさ(n)です。
random sampling無作為抽出 /ˈrændəm ˈsæmplɪŋ/
どの個体も同じ確率で選ばれるように取り出すこと。推測の前提になります。
bias偏り・バイアス /ˈbaɪəs/
取り方や測り方のせいで、結果が一方向にずれること。偶然のばらつきとは区別します。
control group対照群 /kənˈtroʊl ɡruːp/
処置をしない比較用のグループ。処置をするほうは treatment group(処置群)です。
observational study観察研究 /ˌɑːbzərˈveɪʃənəl ˈstʌdi/
研究者が処置を割り当てず、起きたことを観察する研究。実験(experiment)と対になります。
confounding variable交絡変数 /kənˈfaʊndɪŋ ˈveriəbəl/
confound は「混同させる」。原因と結果の両方に関わり、見かけの関係をつくる変数です。

確率と確率分布(7語) 統計検定の分野:確率・確率分布

probability確率 /ˌprɑːbəˈbɪləti/
probable(ありそうな)の名詞。起こりやすさを0から1の数で表します。
conditional probability条件付き確率 /kənˈdɪʃənəl ˌprɑːbəˈbɪləti/
P(A | B) は「B が起きたという条件のもとで A が起きる確率」と読みます。
independent独立な /ˌɪndɪˈpendənt/
一方が起きても、もう一方の確率が変わらないこと。日常語の「自立した」と同じ語です。
random variable確率変数 /ˈrændəm ˈveriəbəl/
とる値が確率で決まる変数。大文字の X で書くのが慣例です。
expected value期待値 /ɪkˈspektɪd ˈvæljuː/
確率で重みをつけた平均。E(X) の E は expected の頭文字です。
normal distribution正規分布 /ˈnɔːrməl ˌdɪstrɪˈbjuːʃən/
ガウス分布(Gaussian distribution)とも。左右対称の釣り鐘形です。
binomial distribution二項分布 /baɪˈnoʊmiəl ˌdɪstrɪˈbjuːʃən/
bi(2つ)+ nomial(項)。成功か失敗かの2通りの試行を繰り返したときの成功回数の分布です。

標本分布と推定(9語) 統計検定の分野:標本分布・推定

sampling distribution標本分布 /ˈsæmplɪŋ ˌdɪstrɪˈbjuːʃən/
標本を取り直すたびに変わる統計量(標本平均など)の分布です。
standard error標準誤差 /ˈstændərd ˈerər/
統計量(標本平均など)の標準偏差。データのばらつきである standard deviation と混同しやすい語です。
central limit theorem中心極限定理 /ˈsentrəl ˈlɪmɪt ˈθiːərəm/
theorem は「定理」。n が大きいと、標本平均の分布が正規分布に近づくという定理です。
law of large numbers大数の法則 /lɔː əv lɑːrdʒ ˈnʌmbərz/
n を大きくすると、標本平均が母平均に近づいていくという法則です。
estimate(名詞)推定値 /ˈestɪmət/
名詞は語末が「メット」、動詞(推定する)は「メイト」と読みます。統計ソフトの出力の Estimate 列は名詞です。
estimator推定量 /ˈestɪmeɪtər/
推定に使う計算の決まり(式)のこと。そこにデータを入れて出た数が estimate です。
unbiased不偏の /ʌnˈbaɪəst/
un(ない)+ biased(偏った)。期待値が推定したい値と一致する性質です。
confidence interval信頼区間 /ˈkɑːnfɪdəns ˈɪntərvəl/
interval は「間隔・区間」。95% confidence interval は「95%信頼区間」です。
degrees of freedom自由度 /dɪˈɡriːz əv ˈfriːdəm/
自由に動ける値の個数。統計ソフトの出力では Df や df と略されます。

仮説検定(16語) 統計検定の分野:仮説検定・カイ二乗検定

hypothesis仮説 /haɪˈpɑːθəsɪs/
hypo(下に)+ thesis(置くもの)。議論の下に置く前提です。複数形は hypotheses(…シーズ)。
null hypothesis帰無仮説 /nʌl haɪˈpɑːθəsɪs/
null は「ゼロ・何もない」。差も効果も「ない」とする仮説で、H₀(エイチ・ノート/エイチ・ゼロ)と書きます。
alternative hypothesis対立仮説 /ɔːlˈtɜːrnətɪv haɪˈpɑːθəsɪs/
alternative は「代わりの」。帰無仮説を捨てたときに採る仮説で、H₁ と書きます。
test statistic検定統計量 /test stəˈtɪstɪk/
t 値や F 値、カイ二乗値など、検定の判断に使う値です。
p-valuep値 /ˈpiː ˌvæljuː/
p は probability の p。帰無仮説が正しいとしたとき、観測値以上に極端な結果が出る確率です。
significance level有意水準 /sɪɡˈnɪfɪkəns ˈlevəl/
α(アルファ)で表し、5% や 1% がよく使われます。
statistically significant統計的に有意な /stəˈtɪstɪkli sɪɡˈnɪfɪkənt/
signify は「示す」。偶然とは考えにくい差が「示された」という意味で、「重要な」とは限りません。
reject棄却する /rɪˈdʒekt/
reject the null hypothesis(帰無仮説を棄却する)。棄却できないときは fail to reject と言い、「採択する」とは言い切りません。
Type I error第1種の過誤 /taɪp wʌn ˈerər/
I はローマ数字の1で「タイプ・ワン」と読みます。正しい帰無仮説を棄却してしまう誤りです。
Type II error第2種の過誤 /taɪp tuː ˈerər/
「タイプ・ツー」。誤った帰無仮説を棄却できない誤りです。
power検出力 /ˈpaʊər/
差が本当にあるときに、それを検出できる確率。1から第2種の過誤の確率を引いた値です。
two-tailed test両側検定 /ˌtuː ˈteɪld test/
tail は分布の「裾」。両方の裾を棄却域にする検定です。片側検定は one-tailed test。
t-testt検定 /ˈtiː test/
t 分布は、ビール会社ギネスの技術者ゴセットが Student という筆名で発表したため、Student's t とも呼ばれます。
chi-square testカイ二乗検定 /ˈkaɪ skwer test/
chi(χ)は英語で「カイ」と読みます。chi-squared test とも書きます。
contingency table分割表 /kənˈtɪndʒənsi ˈteɪbəl/
cross tabulation(クロス集計表)とも。2つのカテゴリーの組み合わせごとの度数の表です。
analysis of variance分散分析 /əˈnæləsɪs əv ˈveriəns/
頭文字をとって ANOVA(アノーヴァ)。3つ以上の群の平均の差を調べます。

回帰分析(10語) 統計検定の分野:線形モデル

regression回帰 /rɪˈɡreʃən/
regress は「後戻りする」。親子の身長で見つかった「平均への回帰」が名前の由来です。
explanatory variable説明変数 /ɪkˈsplænətɔːri ˈveriəbəl/
explain(説明する)の形容詞。independent variable(独立変数)とも呼ばれます。
response variable目的変数・応答変数 /rɪˈspɑːns ˈveriəbəl/
説明される側の変数。dependent variable(従属変数)とも呼ばれます。
intercept切片 /ˈɪntərsept/
名詞は前を強く読みます(イ́ンターセプト)。統計ソフトの出力では (Intercept) と表示されます。
slope傾き /sloʊp/
日常語では「坂」。説明変数が1増えたときの目的変数の変化量です。
coefficient係数 /ˌkoʊɪˈfɪʃənt/
回帰式で変数にかかる数。出力の Coefficients 表に並びます。
residual残差 /rɪˈzɪdʒuəl/
「残りもの」という意味。実際の値から、回帰式で当てはめた値を引いた残りです。
fitted value当てはめ値 /ˈfɪtɪd ˈvæljuː/
fit は「合わせる」。回帰式に説明変数を入れて出した値です。
least squares最小二乗法 /liːst skwerz/
least(最も小さい)+ squares(2乗)。残差の2乗の合計を最小にする方法です。
coefficient of determination決定係数 /ˌkoʊɪˈfɪʃənt əv dɪˌtɜːrmɪˈneɪʃən/
出力では R-squared と表示されます。目的変数のばらつきのうち、回帰式で説明できる割合です。

統計ソフト(R)の出力に出る英語

回帰分析の結果を表示すると、次のような英語が並びます。統計検定2級でも、この形の出力を読み取る問題が出ます。

Coefficients係数の表
Estimate推定値(切片や傾きの値)
Std. Error標準誤差(Standard Error の略)
t valuet 値(推定値 ÷ 標準誤差)
Pr(>|t|)p 値(帰無仮説のもとで、t の絶対値が観測値以上になる確率)
(Intercept)切片
Residuals残差
Residual standard error残差の標準誤差
on 18 degrees of freedom自由度18で(単回帰なら n−2)
Multiple R-squared決定係数
Adjusted R-squared自由度調整済み決定係数
F-statisticF 統計量
Signif. codes有意性の記号(*** や * の意味)

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