読むだけの教材やフラッシュカードではありません。下の「商品を売る」ボタンを押すと、取引がブロックとして積み上がります。
落ちモノパズルのように「固定費の壁」を越え、「限界利益」が利益へと変わる瞬間を指先で体感してください。
※ 用語が分からないときは、点線のテキストやブロックにカーソルを合わせると解説が表示されます!
| 売上高 | 0 |
| 売上原価 | 0 |
| 売上総利益 | 0 |
| 販管費 | 0 |
| 営業利益 | 0 |
| 売上高 | 0 |
| 変動費 | 0 |
| 限界利益 | 0 |
| 固定費 | 0 |
| 利益 | 0 |
※このシミュレーターでは分かりやすさを最優先し、「売上原価=変動費」「販管費=固定費」と仮定した簡易的な計算書を作成しています。
単価・変動費・固定費を、それぞれ単独で ±20% 動かしたとき、損益分岐点の販売数がどう変わるかを並べています。バーが長いほど「効く」項目です。値下げが怖い理由も、ここを見ると分かります。
単価と販売数の組み合わせで、利益がいくらになるかの早見表です。緑は目標達成、赤は赤字。青枠が今の位置です。値下げして数を売る作戦が成立するかどうかを、ここで確かめられます。
縦:単価(現在値の ±20%)/横:販売数。金額は利益(円)。
単価 − 変動費限界利益 ÷ 単価固定費 ÷ 限界利益固定費 ÷ 限界利益率(売上高 − 損益分岐点売上高) ÷ 売上高限界利益 ÷ 営業利益(固定費 + 目標利益) ÷ 限界利益この数字は「売上が1%増えたとき、利益が何%増えるか」を表します。固定費の比率が高い会社ほど大きくなります。
大きいほど良い、という指標ではありません。売上が伸びるときは利益が跳ね上がりますが、落ちるときも同じ倍率で落ちます。数値が高い会社は、好況では強く、不況では脆い。固定費をどこまで抱えるかという経営判断が、そのまま数字に出ています。
売上が何%落ちたら赤字になるかを示します。20%なら、売上が2割落ちた時点で赤字転落です。業種によりますが、10%を切ると余裕がないと見るのが一般的です。ただし業種差が大きいため、同業他社と比べてはじめて意味を持ちます。
それでもこの図が使われ続けているのは、「固定費を回収し終わるまでは、売っても利益が出ない」という構造を一目で示せるからです。細かい精度より、その一点を掴むための道具だと考えてください。
決算書を見るとき、多くの人はまず営業利益を見ます。ところが「この注文を受けるべきか」「この商品をやめるべきか」を判断するとき、営業利益はほとんど役に立ちません。判断に使うのは限界利益です。
理由は単純で、固定費は、その注文を受けても受けなくても発生するからです。家賃も正社員の給与も減価償却費も、売上がゼロでもかかります。だから個別の判断では、固定費をいったん脇に置いて、売上から変動費だけを引いた金額=限界利益が黒字かどうかを見ます。
限界利益がプラスなら、その注文は固定費の回収に貢献しています。会社全体の利益は増えます。限界利益がマイナスなら、売れば売るほど損をします。「赤字受注」と呼ばれるものの多くは、限界利益では黒字です。そこを区別せずに断ると、固定費を回収する機会を捨てることになります。
不採算商品の撤退でも同じことが起きます。全社の固定費を配賦した後の利益で赤字に見える商品でも、限界利益が黒字なら、やめると会社全体の利益は減ります。その商品が負担していた固定費が、他の商品に乗り移るだけだからです。
撤退が正しいのは、次のどちらかの場合です。
2つ目が実務では難しいところです。「やめれば固定費も減る」と考えて撤退したのに、実際には減らなかったという例をよく見ます。減らせる固定費なのかどうかを、先に確認してください。
利益を増やす方法は4つあります。単価を上げる、販売数を増やす、変動費を下げる、固定費を下げる。この4つは効き方がまったく違います。
上の感度分析で確かめてほしいのは、多くの場合単価の変更が最も強く効くということです。単価を1%上げると、その1%分がまるごと限界利益になります。変動費は変わらないからです。
一方、販売数を1%増やしても、増えるのは限界利益の1%分だけです。単価に対する限界利益率が30%なら、効果は単価変更の3割にとどまります。
これが「値下げして数を売る」戦略が難しい理由です。10%値下げした分を数量でカバーするには、限界利益率が30%の商品なら50%の増販が必要になります。目標利益マトリクスで、その組み合わせが現実的かどうかを確かめてください。
固定費を減らせば、その額がそのまま利益になります。効果は確実です。ただし家賃も人件費も、下げるには時間がかかります。今月決めて今月効くものではありません。
短期の利益改善では単価と変動費、中長期の体質改善では固定費。時間軸で使い分けるのが実務的です。
経営レバレッジ係数は、限界利益を営業利益で割った数字です。売上が1%変わったときに、営業利益が何%変わるかを表します。
固定費の比率が高い会社ほど、この数字は大きくなります。係数が5なら、売上が10%増えれば営業利益は50%増える。逆に売上が10%減れば、営業利益は50%消えます。
好況では強く、不況では脆い。それがレバレッジの高い会社の性質です。設備産業、装置産業、店舗を多く持つ小売業がここに当たります。
この見方は、自社を見るときだけでなく取引先を見るときにも使えます。固定費の重い会社は、売上が少し落ちただけで一気に赤字になります。与信判断で「今は黒字だが売上が減ったらどうなるか」を考えるとき、この係数が目安になります。
安全余裕率は、いまの売上が損益分岐点からどれだけ離れているかの割合です。売上が何%落ちたら赤字になるかを示します。
この数字は業種によって適正水準が違います。売上が安定している業種なら10%でも回りますが、季節変動や景気変動が大きい業種では30%あっても不足することがあります。自社の売上が過去に何%まで落ちたことがあるかと並べて見るのが実務的な使い方です。
財務経理の仕事をしていたとき、月次で損益分岐点を出している会社と、出していない会社の差をよく見ました。違いは、悪くなったときの反応の速さに出ます。
損益分岐点を把握している会社は、売上が落ち始めた段階で「あと何%落ちたら赤字か」が分かるので、手を打つ時期を判断できます。把握していない会社は、決算が出て赤字だと分かってから動き始めます。3か月から半年の差がつきます。
もうひとつ、変動費と固定費の分け方でつまずく会社も多くあります。厳密に分けようとして止まってしまうケースです。最初は粗くて構いません。売上に比例して増えるものを変動費、そうでないものを固定費。この程度の切り分けでも、傾向を見るには十分に使えます。精度を上げるのは、毎月出せるようになってからで間に合います。
損益分岐点は自社を見る道具ですが、同じ考え方は取引先を見るときにも効きます。固定費が重い会社ほど、売上が落ちたときの傷が深くなるからです。
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